2013年7月1日から上海市では全国で初めて居住証発給にポイント制度を採用する《上海市居住証管理便法》が施行されました。
●概要
・居住地区の居民サービスセンターにて居住証を申請・受領⇒従来の居住証保持者サービス享受可能
必要書類:6ヶ月以上の居住証明(不動産購入証明、住宅契約、宿舎証明等)
6ヶ月以上の就労証明(就労=労働契約/投資・個人経営=営業許可証、社会保険納付証明
・企業従業員は企業が人材サービスセンターにてポイント申請。
ポイント申請方法:本人がネットより試算のうえ、申請点数に達した場合は所属企業に申請。所属企業より
人材サービスセンターへポイントを申請。
ポイント申請資料:有効期間内の《居住証》、《上海市居住証ポイント申請表》、労働契約、無犯罪証明材料
計画生育政策無違反証明材料、営業許可証、組織機構コード証・ICカード
居住証保持者、雇用企業は申請材料の信憑性に責任を持たなければならない。
・総加算ポイントが120点に達した場合⇒子女の上海市戸籍人材同様の高等教育待遇が可能。
居住証更新:満1年満了30日前より更新手続き受付。満了60日以降は自動取り消し。
居住証点数制度
[基礎指標]

指標 最高点 内容
年齢 30 56歳~60歳を5点、とし、1歳減るごとに2点加点
教育水準 110 専門学校(大専、職業学校):50点 / 大学本科学歴:60点 / 学士学位:90点

修士学歴:100点 / 修士学位:110点

専門技術

技能資格

140 技能類国家職業資格5級:15点 / 4級:30点 / 3級:60点

2級・中級:100点 / 1級・高級:140点

社会保険納付 正常納付1年満了毎に3点

*補充納付、社会保険納付元と労働契約先が一致しない場合は正常納付とみなさない。

[加点指標]

指標 最高点 内容
不足・急募技術保持者 30 上海市において不足、急募職種リストの専攻者で職務と学歴が一致する場合
投資納税

雇用創出

100 直近3年の平均納税額10万元または上海戸籍人員10名の雇用ごとに10点
社会保険

基数

100 直近3年間連続の社会保険基数が前年度社会平均賃金

80%以上100%未満:25点 / 100%以上~200%未満:50点 / 200%以上:100点

*社保納付と所得税納税が対応していない場合、社会保険納付元と労働契約元が一致しない場合は認可せず。NAVI

特定公共

サービス従事

4 特定公共サービスに従事する場合、満1年毎に4点、満5年より加算(公共清掃員等)
重点開発

郊外地域

20 重点開発郊外地域に居住または就労する場合、満1年毎に2点、満5年より加算
全日制大学

本科・専科

10 全日制大学(短大を含む)の卒業年度の学生
表彰・奨励 110 市級機関のプロジェクト性表彰・奨励:30点

市級機関の総合性表彰・奨励:60点

省・部級以上の政府表彰・奨励:110点

上海戸籍者の配偶者 40 上海戸籍保持者の配偶者は結婚満1年毎に4点

[減点・点数抹消指標]

指標 最高点 内容
虚偽申請 -150 虚偽の申請資料提出1件につき150点
行政拘留記録 -50 直近5年以内に行政拘留記録がある場合、1件ごとに50点
刑事犯罪記録 -150 直近5年以内に一般刑事犯罪記録がある場合、1件ごとに150点
点数抹消 計画生育計画違反、厳重刑事犯罪記録

 

 

NAVI
上海市の常駐人口2,347.46 万(2011年データ)のうち、外来常駐人口は39.8%を占めるという状況であり、今回の居住証のポイント制導入では、上海市が必要とする高学歴、高収入、技術者、投資者の流入を促す姿勢が明確にされています。流入人材の選別にポイント制度採用するこの制度はカナダやオーストラリアの移民政策に類似するものです。

 

NAVI
上海戸籍の申請基準は変更ありません。居住証を7年間継続して所持した場合に戸籍申請をすることができます。今後はポイントが戸籍申請基準に採用される可能性が考えられます。

 

NAVI
企業従業員の場合、所属企業がポイント申請をすることとされています。また、労働契約元と社会保険口座、所得税納税元が合致しなければならず、人事は社員の居住証管理にも一定の参与が避けられません。今回の制度では社会保険納付額がポイントに影響するため、社会保険基数計算、社保基数計算に影響する残業手当等の処理方法を含む社会保険納付業務の検証が必要と思われます。

 

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