法定医療保険は全国的に個人負担2%前後、企業負担10%前後と高額ですが、医療費負担額の報酬額比率が高く、外資系企業では、ホワイトカラーに対しては商業医療保険の付保が一般的です。
日系企業では、労務派遣法規改定(2013年)以前に大手派遣会社の派遣を利用していた企業が多く、国営系人材会社が取り扱う商業医療保険の継続利用企業が多数に上りますが、日系を始め生命保険会社の商業保険利用も進んでいます。

商業保険例】

 中国人従業員福利厚生管理サービス(人民元/月/名)
人身保障 人民銀行「人身意外」保険規定に従い、賠償する。

意外(交通事故を除く)死亡40万,疾病死亡10万;交通事故死亡20万。

40元
医療保険 上海市保険医療保険未参加の場合:上海市医療保険範囲内に、一般診療、急診の場合;個人自己負担部分は100%給付(商業保険は90%を負担、外服公司は10%を負担)、上限なし。(商業保険加入が拒否される十七種疾病を除く) 91元
追加医療保険 上海市保険医療保険未参加の場合:入院の場合(出産を含む)、上海市医療保険範囲内の場合、85%の部分を給付する、上限なし。 30元
重大疾病 十七種疾病につき、上海市医療保険範囲内の場合、個人負担部分は100%を給付する、上限なし。十二種重大疾病に罹った場合、別途1万元を給付する。保険加入後にはじめて確認された移転性悪性腫瘍に罹病した場合、別途最大2万元を給付する。 30元
 入院手当 入院した場合、毎日150元の手当を支給する。保障年度内に180日を上限とする 30元
一人っ子保障 上海市医療保険範囲内に、一般診療、急診、入院の場合、医療保険規定に従い50%を給付する、上限なし。一人っ子費用は規定に従って清算する。 42元
 家庭財産保障 A類の選択後、家庭財産保険2万人民元の保障(上海地区に限定)

 

2018 華東地区日系企業 人事管理実態一斉調査」(上海:237社、2017年12月実施、長江デルタ:149社、2018年2月実施)の調査分析です。
調査実施要領・サンプル属性の詳細は「調査実施要領・サンプル属性」をご参照ください。

 

CoChi Data:商業医療保険の付与状況

CoChiでの調査では、日系企業における商業保険の付保率は上海地区法人で88%、蘇州地区法人で90%という結果でした。製造業が87%、企業規模 最多サンプル101人~300人(42%)の蘇州地区日系企業の商業保険付与率が、最多業種が商社(22%)、企業規模 最多サンプル30人以下(38%)の上海を上回るという結果でした。

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CoChi NAVI

中国の社会保険納付率は、OECD加盟173カ国中 総比率:13位。企業負担率:21位≪世界社会保障報告2010-2011≫ と高負担にもかかわらず、医療保険費用が高いことから、商業保険の付与はホワイトカラーでは基本的な福利厚生となっていました。公的医療保険の補償額も引き上げられていますが、従業員の高齢化、公的医療保険範囲外の医療費用の値上がりから、商業医療保険、とりわけ、重大疾病保険に加入する企業が増加傾向にあると推測されます。
また、上海地区、蘇州地区とも、現場労働者等にも商業保険を付与する企業が増加傾向にあります。
医療保険制度: https://cochicon.com/388.html

 

CoChi NAVI

上記調査対象となっている企業福利としての商業医療保険は、現時点では、個人所得として取り扱わず、所得税非課税項目として運用されているのが通常で、7月1日から全国展開される商業医療保険費用の年間2,400元までの非課税処理の対象とはなりません。

 

 

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