□案件紹介
葉さんは2014年5月に広告会社に事務員として入社し、給与は月5000元でした。双方が締結した「労働契約」中に「従業員が辞職する場合、30日前までに書面形式により会社に労働契約の解除を通知しなければならない。従業員が30日前までに通知する義務を履行せず、離職する場合、会社は従業員に一ヶ月分の給与を違約金として要求する権利を持つ」という項目がありました。

2014年12月1日、葉さんは会社に辞表を提出し、当日辞職しました。会社は葉さんに一ヶ月分の給与5000元を違約金として支払うように要求しましたが、葉さんは拒否しました。その後、会社は葉さんの離職時清算において、30日前までに会社に労働契約の解除を伝えなかったことによる違約金として5000元を控除しました。その後葉さんは労働仲裁を申請し、会社に対して控除した5000元の返却を要求しました。

□裁判結果
仲裁委員会は審理を経て下記の裁判結果を下しました。
本案件中で双方が労働契約において締結した違約責任は労働法律法規の規定に違反していることを認める。会社が葉さんに要求した30日前までに労働契約解除の通知をしなかったことに対する違約金の支払いは、法律根拠がない。それゆえ、会社は葉さんに5000元の給与を支払わなければならない。

□CoChi Navi
中華人民共和国労働契約法》第37条規定は、「労働者は30日前までに書面形式により雇用単位に通知することにより、労働契約を解除することができる。労働者が試用期間内にある場合は3日前までに雇用単位に通知することにより、労働契約を解除することができる」と規定されています。当該条項は労働者に対して理由なく労働契約を解除する場合の状況について明確に規定したもので、労働者に事前通知義務を履行するよう要求しています。しかし、法律は労働者が30日前までの通知義務を履行しない場合、会社に対して一か月分の給与を支払い、事前通知期間の代わりとする必要があるとは規定していません。
  一部の雇用単位は法律規定では会社が一ヶ月前の通知義務を履行しない場合、一ヶ月部の給与を代通金として労働者に支払わなければならない。では、労働者が一ヶ月前の通知義務を履行しない場合も同様に一ヶ月の給与を代通金として支払わなければならないと考えています。これは、多くの会社が考えることではありますが、現在のところこれには法律根拠がありません。では、労働者が労働契約解除の事前通知を履行しない場合、何の責任を負う必要もないのでしょうか?

  《労働契約法》第九十条には、「労働者が本規程に違反して労働契約を解除し、雇用単位に損失を与えた場合、賠償責任を負わなければならない。」と規定されています。

  そのため、労働者が30日前までに会社に対して労働契約の解除を通知していない場合、会社に対して一か月分の給与を支払うことにより事前通知を履行しなかった違約金を支払う必要はありません。しかし、会社に対して実際の損失を与えている場合、相応の賠償責任を負わなければなりません。労働者が賠償責任を負う前提として、会社は当該事由による損失を証明しなければなりません。

  本案件において、会社が敗訴したのは責任追求の方向が間違っていたためであり、労働者が労働契約の違法解除において何の法律責任を負う必要もないというわけではありません。弊社は労働者に法律規定に従い労働契約を解除し、事前通知義務を履行するようにアドバイスしています。

未提前三十天辞职职工是否要付违约金
□案情介绍
 叶某于2014年5月入职一广告公司担任文员,每月工资五千元。双方签订的《劳动合同》中约定“若员工辞职,须提前三十日以书面形式通知公司解除劳动合同。如员工未履行提前三十天的通知义务,自行离职的,公司有权要求员工支付一个月的工资作为违约金。”

 2014年12月1日,叶某向公司递交辞职报告,随后于当日就自行离职。公司要求叶某支付一个月工资5000元的违约金,叶某拒绝。随后,公司在叶某离职结算时,扣下了5000元作为未提前三十日通知公司解除劳动合同的违约金。随即,叶某申请劳动仲裁,要求公司支付克扣的5000元工资

□裁判结果
仲裁委员会经审理后认为,本案中双方劳动合同所约定的违约责任,违反劳动法律、法规的规定。公司要求叶某支付未提前三十日通知单位解除劳动合同的违约金,没有法律依据。故裁决公司应支付叶某5000元的工资

□CoChi Navi
《中华人民共和国劳动合同法》第三十七条规定:“劳动者提前三十日以书面形式通知用人单位,可以解除劳动合同。劳动者在试用期内提前三日通知用人单位,可以解除劳动合同。”该条对劳动者无因解除劳动合同的情形作了明确规定,要求劳动者履行提前通知的义务。但法律并未规定劳动者未履行提前三十日的通知义务,需向用人单位支付一个月工资作为替代提前通知期。

  有些用人单位认为法律规定用人单位未履行提前一个月的通知义务需要支付一个月工资的代通金。那么劳动者没有履行提前一个月的通知义务,也需要支付一个月的工资作为代通金。虽然这代表着不少用人单位的想法,但目前这种做法并无法律依据。 那么,劳动者未履行提前通知期解除劳动合同,是否就不需要承担责任呢?

  《劳动合同法》第九十条中规定了:“劳动者违反本法规定解除劳动合同,给用人单位造成损失的,应当承担赔偿责任。”

  所以,劳动者未提前三十天通知用人单位解除劳动合同,虽然无需承担支付用人单位一个月工资以替代提前通知期的违约金。但如给用人单位造成实际损失的,应当承担相应的赔偿责任。因此劳动者承担赔偿责任的前提用人单位就该损失进行举证。

  本案中,公司的败诉在于选择错了追责方向,并不代表劳动者违法解除劳动合同无需承担法律责任。我们呼吁劳动者还是需要按照法律规定解除劳动合同,履行提前通知的义务。