労働関係の執行“地点”の基準は下記のように多様です。
A:雇用単位登録地 B:労働契約履行地 C:社会保険納付地 D:労働報酬支払地
本来、A~Dは同一であることが望ましいものの、社会保険制度の未整備な中での
・地域間異動の活性化 ・法人登記規定の要因 ・税務上の要因等の事情から、労働関係の執行地点が複数になるケースが多発しています。
労働契約の締結・執行にあたり、いずれの地域の地方条例を適用するかを確定しなければなりません。

法規《中華人民共和国労働契約法実施条例》第14条
労働契約履行地と雇用単位の登録地が異なる場合、労働者の最低賃金、労働保護、労働条件、職業危害保護等は労働契約履行地の関連規定に基づき執行する。雇用単位登録地の関連基準が労働契約履行地の関連基準よりも高く、かつ雇用単位と労働者が雇用単位の登録地の関連基準に基づき執行することを約定している場合、その約定に従う。

 

NAVI
労働契約の締結地(=A:雇用単位登録地)とB、Cが異なる場合は労災保険失業保険が受給できないこととなるのが一般的です。
労働条件を規定する条例の適用地点の優先順位は B:労働契約履行地>A雇用単位登録地 となります。
A雇用単位登録地の条例を適用する場合(本社基準を分公司に適用する場合等)は以下の二つの条件を満たさなければなりません。 1.雇用単位登録地の関連基準が労働契約履行地の関連基準よりも高い。 2.雇用単位と労働者が雇用単位登録地の関連基準に従い執行することを別途約定している。
A:雇用単位登録地 B:労働契約履行地とも不明確な場合は、 D:労働報酬支払地の政策を適用することとされています。(《最高人民法院<中華人民共和国民事訴訟法>の適用の解釈》第十八条)
一人っ子政策廃止に関わる政策に限らず、人材移動の活性化、勤務地異動の増加にともない、地域条例への対応には留意が必要と思われます。

 

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