中国の法定有給休暇は毎年1月~12月に社会就労年数(≒社会保険納付年数)に応じて付与しなくてはならず、年度内に使用できなかった法定有給休暇は日当の300%で買い取らなければならないとされています。就業規則等に定めることで年度内に使用しきれなかった法定有給休暇の1年間の持越しは可能です。
法定年次有給休暇https://cochicon.com/178.html

多くの日系企業では、法定年次有給休暇に加えて、非法定年次有給休暇を付与されています。
下記はCoChi福利調査((上海:2016年11月実施/サンプルは 日系企業193社、蘇州:2017年3月実施/サンプルは日系企業62社(製造業87%))の結果です。各社の施策にそって付与される法定年次有給休暇(「福利休暇」「会社休暇」等の呼称使用が多い)の付与状況は下記です。

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関連法規で付与義務、買い取り義務、翌年への持越し義務のない非法定年次有給休暇の付与率は80%を超え、翌年への持越しを可能とする企業が50%程度に上るという結果でした。

 

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CoChi NAVI

 通常は、会社権益保護の観点から、法定有給休暇は就業規則に翌年への持越しを可能とした場合も、法定休暇から優先使用するよう、使用優先順位を定め、法的買取義務(日当の300%)を回避する措置を取ります。この規定は、従業員が非法定有給休暇の使用権放棄を回避する為、法定有給休暇の年内使用を誘発する措置となります。

法定年次有給休暇の翌年への持越しを許可した場合、法定有給休暇の買取り(リスク)が増大することとなります。有給休暇付与が難しい特定の職場が有るなどの特別事由による措置でない場合は、再検討の余地があります。