■ “兩証整合”の背景:
これまで、中国は中国にて就労する外国人を、外国人専門家と一般外国人に分けて管理してきました。このような管理方式は、管理機関が複数に及び、重複審査などの問題があり、雇用企業の外国人採用コストがかさみ、外国人就労市場の活性化に著しい影響を及ぼしてきました。
2015年末、中国国務院審改弁は「兩証整合」を行い、旧「外国人入境就業許可」と「外国専家来華工作許可」を「外国人来華工作許可」に統合することを決定しました。2016年9月27日、国家外国専家局は16年10月から17年3月まで北京天津上海、広東、四川などにて試験的に実施すること、2017年4月1日からは全国で「兩証整合」を実施すると決定しました。

 

■ “兩証整合”の四大原則:
(1)政策による統一計画を前提とし、統括協調した管理体制メカニズムを構築する。
(2)分類管理を基礎とし、科学的で秩序ある管理を実現する。“ハイエンドを奨励、一般を規制、ローエンドを制限”する基本思想に基づいて、ハイレベルの専門家と一般の外国人を分類して管理する。
(3)データ管理を手段とし、プロセス情報を簡素化し、全国統一の外国人中国就労管理情報化システムの運行・情報共有連携メカニズムの構築・事中事後の監督管理の強化を実施し、業務指導リスト・ポイント制・市場ニーズ測定等の汎用ツールを徐々に実施する。
(4)地方での実施を主体とし、先行試験を奨励し、平穏な過渡期を確保する。

 

■ 「兩証整合」のポイント:
兩証整合」のポイントは「高級人材の流入を奨励し、一般的な人材の流入を規制し、左記以外の人材の流入を制限する」ことです。その内容は、上海天津北京、シンセンなどで既に展開された高級人材認定方法を参考にしたものであり、市場評価・国際同業界評価を重視し、ポイント管理制で分類ランクを決定します。分類管理基準の整備が進み、今後は外国人労働者工作指導目録、労働力指導測定などのツールが総合的に運用される予定もあることから、安定的な人材流入のための評価体制が確立されていくものと思われます。

 

■ 「兩証整合」四つの“1つ” :
・「1つのコード」(組織機構コード)による申請。
・「1つの窓口」での受理。
・「1つのサイト」での手続。
・「1つの個人番号」での管理をそれぞれ実現します。
また、申請資料の種類、数量、要求なども統一化され、簡素化が進むことから、審査プロセスの効率化が期待されます。

 

■ 「兩証整合」の試験実施:
(1)試験期間及び全国統一実施の時期
試験期間:2016年10月1日から2017年3月31日までの半年
全国統一実施:2017年4月1日より
(2)試験地域
上述の試験実施期間中、北京天津・河北・上海・安徽・山東・広東・四川・寧夏等の地域において、外国人中国工作許可制度の試験作業が実施されます。試験期間終了後に、全国全ての地域で統一して実施されます。