毎年の給与調整の時期が今年もまたやってきました。この時期2016年の予測昇給率については各社が非常に注目しているのではないでしょうか。本号のTopicsでは我々CoChiも皆様と一緒に2016年の予測昇給率に注目してみたいと思います。

CNBCの報道によれば、グローバルコンサルティンググループの大手、ヘイグループ(Korn Ferry Hay Group)が昨年12月に予測を発表しています。予測の中では、給与の上昇と長期に及ぶ通貨安インフレの作用の下、グローバルな範囲で従業員の生活水準が次第に上昇し、実際給与は2.5%の上昇が見込まれ、この三年間で最大の上昇幅になっています。各大陸での予測昇給率は下記のとおりです。

 

2016年

予測昇給率

実際昇給率

(通貨インフレを考慮)

アジア 6.4% 4.2%
欧州 2.8% 2.3%
北米 2.8%
ラテンアメリカ 11.4% -1.4%
中東 5.3% 3.8%
アフリカ 6.5% 1.6%

 

予測に基づき、アジアでは予測昇給率が6.4%、昨年比で0.4%減です。しかしながら、実際昇給率は4.2%の上昇となり、上記の表からも見て取れますが、世界で最も上昇率の高い地域となっています。また、アジアにおいて実際昇給率見込みの高い国はベトナム(7.3%)、中国(6.3%)、タイ(6.1%)となっており、アジア各国各地域の予測昇給率は下記のとおりです。

 

2016年

予測昇給率

実際昇給率

(通貨インフレを考慮)

中国 8.0% 6.3%
日本 2.0% 1.0%
香港 4.5% 1.4%
韓国 5.0% 4.3%
シンガポール 4.0% 3.7%
タイ 6.0% 6.1%
インド 10.3% 4.7%
インドネシア 9.1% 2.4%
ベトナム 8.6% 7.3%
フィリピン 7.0% 5.2%
マレーシア 6.0% 3.9%

 

研究報告によれば、2016年は世界的な給与上昇が見られ、大部分の国家に対して言えば、実際昇給率は今後三年間の中で最高になると見られています。その内、中国従業員の給与は平均で8%増加し、増加幅は世界一位となっています。

データによれば、昨年秋季全国32の主要都市における平均月給6,7000元、夏季と比べて380元増加しています。その内、北京は8,894元でトップ、上海深セン、杭州がそれに続きます。

中国の予測昇給率について言えば、上述のヘイグループの研究以外にも、幾つかの機構が中国2016年予測昇給率に関する調査を行っています。調査機構とその発表している予測昇給率は下記のとおりです。

 

発表機構 2016年予測昇給率
上海Towers Watson(韬睿惠悦) 8.5%
美国Towers Watson(韬睿惠悦) 8.0%
ERI Economic Research Institute 8.0%
Korn Ferry Hay Group(光辉国际合益集团) 8.0%
ECA International(ECA国際) 8.0%
CIIC(中智) 7.9%
WorldatWork(世界薪酬协会) 7.8%
51job(前程无忧) 7.3%
在中国德国商工会议所(中国德国商会) 7.1%
中国薪酬网 7.5%

 

上記表の各機構が発表している2016年中国予測昇給率以外にも、中国の日本企業に特化して調査を行っている機構があり、この2機構における中国と上海に対する研究報告は下記のとおりです。

 

発表機構 業種類別 2016年予測昇給率
全国 上海
JETRO 製造業 6.8% 7.5%
非製造業 6.5% 6.1%
Pasona 7.3% 7.25%

毎年の予測昇給率は、CoChiがこれまで常に最重要視してきた指数でもあり、弊社は既に3年連続で特別報酬分析報告会を開催してまいりました。昨年12月14日にも弊社は2015年度の報酬分析報告会を好評のうちに開催し、報告会において参加企業様(100% 日資企業)にご協力いただき2015年実際昇給率と2016年の予測昇給率に対する調査を行いました。統計結果は下記のとおりです。

 

サンプル数 平均値
総数 85社
2016年予測 52社 7.58~7.82%
2015年実際 79社 8.18~8.46%

 

中国経済の減速と証券市場の激動、輸出の減少等に伴い、数年前の順調に成長していた時期と比べても、多くの経済要素から受ける影響を回避できず、2016年予測昇給率は下落傾向にあることが上記の表から見て取れます。

昇給スピードの減少に伴い、2016年中国の人材採用市場は理性を取り戻し、求職者も仕事における安定性を重視し始めました。盲目的に給料アップを求めての転職は行わず、転職を考えることも減少していくものと思われます。
経済マクロ環境の変化に伴い、会社内部制度も相応の変化を余儀なくされています。不景気なマクロ経済に順応するため、また優秀な人材を留め、健全で安定した発展空間を創造し、企業における継続的発展のトレンドを保持するため、我々CoChiはお客様の各種規則制度及び報酬制度の制定と改訂、業績評価制度昇給制度など各種人事制度の構築に尽力いたします。お気軽にコチにお声がけください。