□案件紹介
 伍さんは2001年6月6日にH社に入社し、2011年9月16日に無固定期限労働契約を締結しました。契約書の第24条には、「24.3 乙は個人の利益と会社の利益に相反が生じることを避けるため、業務職位と業務条件を利用して個人の利益を求めてはならない。」と規定されています。また、H社は『業務経営準則』において別途「利益相反が生じる可能性のあるいかなる状況に関しても、速やかに上級経理に報告しなければならず、個人、あるいは家族の成員の利益がH社の利益と相反する可能性に関して状況を事前に説明しなければならない」と定めており、伍さんはこれについても知っていました。

2014年4月24日、H社は伍さんに対して労働契約の即時解除通知を発行します。理由は、伍さんが職位を利用して、弟夫婦を採用し、且つ会社に対して三人の親族関係を報告せず、三人が同一部門で働くようにしたことが、会社の規則制度に対する重大な違反行為にあたるといういものです。4月28日、伍さんは通知書を受け取りましたが、5月15日、伍さんは上海市某区の労働人事仲裁委員会に仲裁を申請し、H社に労働契約の違法解除に対する賠償金66万元を支払うように要求しました。7月11日、仲裁委員会は伍さんの請求を支持しないとする裁決を下しました。伍さんはこれを不服とし、法院に上訴しました。

□争議の争点
案件争議の焦点:親族を採用したことは会社との利益相反に当たるのか?伍さんの利益相反の公開に関する規則に違反してたのか?

原告の認識:いわゆる利益相反は対外的関係において発生する、即ち伍さんの家族や友人がH社の業務相手であり、直接利益関係がある場合に利益相反が発生する。三人が親族関係にあることはH社に対する利益相反とはならず、親族関係にあることによってH社に何の損失も与えていない。

被告の認識:伍さんが署名した労働契約、及びH社の『業務経営準則』等では、伍さんに利益相反がある場合速やかに会社に報告しなければならないと明確に要求しており、伍さんははっきりその規定を知っていたが、自分の私利を会社の利益よりも優先させ、自分の弟夫婦を採用し、長期に渡って弟の上司として管理を行っていた。また、伍さんは上述の状況を会社に報告、公開せず、会社規定に対する重大な違反を犯しているため、H社が伍さんの労働契約を解除したことは不当ではない。

□裁判結果
法院の視点:伍さんが弟夫婦と同一部門で働き、且つ上司と部下の報告ラインがあることは、社会通念からして、明らかに会社と個人の利益相反が生じる可能性があると言える。伍さんは前述の状況をH社に報告するべきであったが、伍さんはH社に対して報告した証拠を提出することができなかった。それゆえ、H社が労働契約及び『業務経営準則』の規定に従い伍さんの労働契約を解除したことは不当ではなく、違法でもない。伍さんによるH社への違法労働契約解除賠償金の請求は根拠に欠け、これを支持しない。

 
 

录用亲属作为自己的下属被炒合法吗?
□案情简介
伍某于2001年6月6日进入H公司工作, 2011年9月16日,双方签订无固定期限劳动合同,其中第24条约定:“24.3乙方应避免个人利益与公司利益相冲突的各种情形,不得利用工作职位与工作条件谋求个人利益。”另H公司的《业务经营准则》规定:“对于可能存在潜在利益冲突的任何情况,应及时向上级经理汇报•主动就个人或家庭成员的利益可能与H利益产生冲突的情况进行事先说明。”伍某对此亦知晓。

2014年4月24日,H公司向伍某发出立即解除劳动合同通知书,以伍某利用职务之便招录其弟弟、弟媳,却并未向公司报告过三人间的亲属关系,造成三人均在同一部门工作,严重违反用人单位的规章制度为由解除双方劳动合同,伍某于2014年4月28日收悉解除通知书。2014年5月15日,伍某向上海市某区劳动人事争议仲裁委员会申请仲裁,要求H公司支付其违法解除劳动合同的赔偿金66万余元。2014年7月11日,该仲裁委员会作出裁决书,对伍某的请求未予支持。伍某不服该裁决,诉至法院。

□争议焦点
案件所涉争议焦点:招录亲属是否属于构成与公司形成利益冲突?伍某是否违反利益冲突披露制度?

原告认为:所谓的利益冲突关系应是对外关系,即伍某的家庭成员、朋友作为H公司的业务相对方、具有直接利益关系时才可能产生利益冲突。其具有的亲属关系不构成对H公司的利益冲突,也未因为亲属关系使得H公司有任何损失。

被告认为:伍某签署的劳动合同及H公司的《业务经营准则》等均明确要求伍某必须将利益冲突及时向公司报告,伍某明知上述规定,却将自己的私利置于公司利益之上,参与对其弟弟、弟媳的招聘,并长期作为其弟弟的上级对其进行管理,伍某未将上述情况向公司汇报、披露,严重违反了公司规定,H公司解除伍某的劳动合同并无不当。

□裁判结果
法院观点:伍某和其弟弟、弟媳均在同一部门工作,且存在上下级汇报关系,从常理分析亦已明显属于存在公司利益与个人利益发生冲突的可能性,伍某应将前述情形向H公司汇报,但伍某未能提供已向H公司汇报的证据,故H公司依据劳动合同和《业务经营准则》的规定解除与伍某的劳动合同并无不当,不属违法。伍某要求H公司支付违法解除劳动合同的赔偿金缺乏依据,不予支持。

以上