change

今年1月にコチの一員に加わりました、横矢と申します。どうぞよろしくお願い致します。

今年4月で中国滞在10年目を迎えます。中国に来る前、4年間週1回語学学校に通い中国語を勉強しまして、バリバリ中国語を話すつもりで中国に来ましたが、長年経っても一向に上達せず、自分の語学能力のなさには閉口するばかりです。社内の中国人スタッフは皆流暢に日本語を話してくれるので、当面中国語上達の兆しはないとあきらめております。

私は関西出身で、中国に来る前に勤めていた日本の会社は本社が大阪ということもあり、社内は当然ながら関西弁、東京に転勤しても関西出身者が過半数のためビルの中は関西弁が公用語?の環境の中で、関東・東京のお客様に対してもずっと関西弁で接してきました。しかし、中国で最初に所属した北京の会社は、中国人はもちろん、日本人も全員標準語で、北京の日本人のお客様も標準語を話す方が多かったため、中国語の勉強と共に、日本人でありながら初めて日本語の標準語を勉強?しなければならない状況になり、この年(もうすぐ五十路が見えてきました…)になって少しは話せるようになりました。

さて語学の話はこれくらいにしまして、中国に来る前と中国に来てからを比較して、自分自身がどのように変わったのかを、このコラム執筆を機に考えてみました。

これはおそらく私だけでなく、中国に赴任された日本人駐在員の方および日本人現地採用の方にも共通の感覚かもしれませんが、中国市場のダイナミックさは、経済成長が踊り場を迎えた現在でも日本とは比べ物にならず、その環境に後押しされている感はありますが、仕事のスピードが日本にいるときよりも速くなりました。もう少し詳しく言いますと、「仕事に手を付けてその仕事を完了させるまでの所要時間が短くなった」というよりは、「その仕事をするかどうか検討を始めてから、その仕事に手を付けるまでの所要時間が短くなった」という方が正しいかと思います。つまり、良くも悪くも「決断が早くなった」ということであります。

実は自分は典型的な血液型A型人間で、以前の日本の会社ではマーケティングを担当していたということもありますが、データを集めて慎重に分析し、周囲の多くの意見を聞きながら、これで100%大丈夫という情報や確信が得られるまではスイッチを押せないタイプでした。

しかし、コチに入社する前の会社でたまたま事業のパラダイム転換をする機会があり、日々お客様と接する中で「今市場は待ってくれない。現時点での情報量や完成度は今一つでも、お客様に自社ができることを1つでも多く、かつ早く認知してもらわなければならない」という念にかき立てられ、完成度50%程度の状況にもかかわらず、かつそれなりのコストがかかることを承知で、大々的な販促策実行を決めました。幸いながらこの施策は成功し、転換後の事業を軌道に乗せることができました。それ以降、私はいい意味で考えすぎず、ここだ!と思ったタイミングで早めに実行に移すことが習慣になりました。
日本である人にこの話をしたところ、「あなたは中国での仕事のやり方が染みついたようだな。今後日本で仕事ができるのか?」とコメントされましたが・・・・。

企業・業界によって市場・自社・顧客・競合の状況は百社百様であり、私のこのような考え方は中国におけるビジネスのすべてに当てはまるとは当然思っておりません。私の事例は言葉は悪いですが「たまたま時流に施策がハマった」運の勝利だけかもしれません。

しかし、日本のように成熟した市場と違い、中国は過去の歴史から、明日何が起こるかわからない国であり、仮に100%の分析をしたとしても急に市場環境が変化してその分析が全く役に立たなくなる、という可能性は十分にあり得ます。であれば、早め早めにトライして、時には失敗しながら、試行錯誤しながら修正すればよいのです。PDCAサイクルも当然早く。節目節目で綿密な分析をしつつも、当面はこの意識で仕事を進めていくつもりでおります。

当社において、私は江蘇省エリアでの事業拡大と、日本におけるマーケティングという2大使命を受けており、日本の法人代表と一緒に仕事を進めることが多いのですが、このような私の仕事の進め方を見て、代表はいい意味か悪い意味かはわかりませんが「お前はいつも足が速いな」とのコメントを受けております。少し前に某塾講師の「いつやるの?今でしょ!」というフレーズが流行りましたが、私は幸いながら当社でも新しい事業についてスピードを上げて実行する役目をいただいたと思い、会社には本当に感謝をしております。

余談ですが、私は歩くスピードがかなり速く、このあたりもせっかちな関西人の特徴であり、気付いたら同行の上司や同僚を10mほど後ろに引き離している・・・・ということもしばしばです。「時折後ろを見て他人を気遣う」勉強も必要だなと反省しつつも、やはり突っ走るエネルギーは失わずに頑張りたいと思います。

このようなたわいもない自己紹介になりましたこと、何卒ご容赦ください。

yokoyaedit by 横矢 督