中国語の勉強を兼ねて「東方早報」という新聞を毎日購入して読むようにしています。上海のニュース、全国のニュース、国際ニュースとバランス良く載せられておりお勧めです。日本に関係するニュース等では日本の新聞では見られない論調で解説されていたりして興味深いものがあります。それでも特に注目したいのは中国ならではと言えるニュースです。最近ではこんなニュースがありました。

biang

この漢字、ご覧になったことがおありでしょうか?弊社の中国人スタッフもほとんど見たことはありませんでした。ほとんどの中国人は知らないと思います。
この漢字は「biang」(第二声)と読み、全画数57画、全漢字の中で最大画数で、西安の特産「biang biang面」という料理の名前にだけ使われます。私も昔西安に旅行に行ったときに兵馬俑の隣の食堂で食べたことがあるのですが、今覚えているのはこの漢字だけだったりします。決して美味しくなかったわけではないと思うのですが、漢字のインパクトが強すぎました。
この「biang」という文字、幾つもの漢字が中に含まれ、含蓄のある有難そうな漢字なのですが、もし、「biang biang面」を食べるのではなく、この漢字を1000回書かなければいけなくなったらどうでしょうか・・・

成都の大学である学生はそんな経験をすることになりました。彼が授業に遅刻したところ、指導教官は罰としてこの学生に1000回この字を書くことを命じたのです。
元々この指導教官が遅刻した学生に与えていた罰は英単語を1000字書くことでした。ところが、ある時指導教官はこの罰があまり効果がないのではないかと思うようになります。もっと良い方法がないものか?そして考えついたのが「biang」という文字を書かせることでした。指導教官は「この漢字は意味も深く、複雑、文化的意義も大きい、英単語を書き写すよりもはるかに有意義!」と述べています。
成果はどうだったのでしょうか?
200字以上この漢字を書いた後、遅刻して処罰を受けた学生は「非常に疲れた、二度と遅刻はしない」と語っているそうです。ユーモアのあるだけでなく、効果もある罰ではないでしょうか?

仕事でお客様の就業規則を拝見させていただいたり、チェックする機会があります。遅刻早退についての扱いは皆様頭を悩ませておられます。その分の給与を支払わない、警告書を発行し、累積した場合には更に重い処罰を与える等対応はそれぞれですが、目的は遅刻せずに時間通りに仕事をしてもらうことです。こんな大変なことをしなくてはいけないなら、もっと早く出社しようと思ってもらえれば良いわけですから、もしかすると今後会社でも『遅刻10分以上で「biang」の漢字を100回書くこと・・・』等という就業規則を導入するところが出てくる・・・かもしれません。

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16edited by 菊池 円