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中国の全国両会(人民代表大会、政治協商会議)が3月16日に閉幕しました。
第13次五ヵ年計画も発表され注目された方も多かったのではないでしょうか?

新聞でも連日会議の内容が報道されていましたが、注意を引いた一つの話題が住宅価格の問題でした。
見出しは「住建部:稳定一二线城市房价」
住建部:一二線級都市の住宅価格の安定。
発表では高騰を続ける上海北京広州等の大都市の住宅価格に対して適切な措置を採り、対策を講じるとありました。

この住宅問題は実際かなり深刻なレベルに達しており、先日友人の不動産屋さんと話したときにこの住宅価格の上昇の話になり非常に驚いたのを覚えています。友人が言うにはこの春節の前後で不動産価格が本当に急上昇し、ある顧客が春節前に自分の家を170万元(約3000万円)で売りに出したものの、奥さんの具合が良くなくあまり内覧をさせることができず売れなかったそうです。春節後に仕切り直しということになったのですが、春節後に伝えてきた価格が220万元(3850万円)と50万元(850万円)もアップしていたとか。1~2週間程度でこれだけアップするとは驚きですが、特別な話でもないようで、あちこちで似たような話があるのだと話していました。

実際、短期間で急激に上がるとなれば売り側も売る時期を考えます。
ある人などはこの数ヶ月で50万元の賠償金を受け取ったそうです。どういうことかというと、中国でも住宅を購入する際にはまず手付金を支払い、その後正式に契約というのが通常の流れで、5~10万元(85万円~175万)あるいはそれ以上の金額を購入側が押金(手付金)として支払います。手付けを反故にする場合は手付金の返金はもちろんですが、同額の賠償金も支払うのがルールとなっています。賠償金も決して安い金額ではないので通常はキャンセル等発生しないのですが、現在の状況が普通ではありません。なんといっても、支払う賠償金よりもはるかに大きな金額を値上げしても売れるのですから、約束も何もあったものではなく、「契約キャンセル→より高い値段での売り出し」ということが発生するそうです。

件の50万元の賠償金を受け取った人は3回も契約がキャンセルされ、未だに購入できていないとか。何もせず50万元とは一見羨ましい話ですが、未だに部屋を購入できておらず、相場も上がり続けていることを考えると喜べる話ではないようです。私が住んでいるのは上海の郊外なのでこの値段ですが、市の中心部ではもっと値段が高く、上昇幅も大きいとか・・・

この現象がバブルに近いことは間違いありませんが、ソフトランディングできるのか、突然破裂してしまうのかは誰にもわかりません。大きな混乱が起きないことを願うばかりです。(本文中の日本円は1元17.5元で計算しています。)

従業員にとっても住宅の購入は大きな関心事の一つです。住宅公積金の納付は法定ですが、その他にも住宅手当福利として提供している会社もあります。
(参考)
日系企業の福利実態@上海 第5回 住宅手当 http://cochicon.com/1060.html

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16edited by 菊池 円